「……ない」 「え」 「────叶いもしないこと、言えるわけないじゃないっ……!!」 シンとした室内に、ビリビリと私の感情を乗せた声が響き渡った。 それは私自身想定していなかった、醜い自分を晒すようなものだった。 「私の本当の気持ちなんて言って、どうするのよ……!!」 「……春香」 「だってユキは……ここから居なくなってしまうじゃない!!」 恥ずかしい、でも止まれない。 まるで、子供のような本音だ。