ギルベルトが採取した巨人の血液の検査結果が出たと聞き、イヅナはギルベルトの屋敷にレオナードとヴィンセントと共に向かう。

「ようやく結果が出たのか〜」

レオナードがあくびを一つし、イヅナは「こら、もうお屋敷につくからちゃんとして」と彼を小突く。

地下の研究室に向かうと、フラスコなどが並んだ部屋にはギルベルトがおり、「来てくれてありがとう!」と手を振る。研究室にはツヤだけでなく、三大戦闘員であるチェルシー・モールバラとエイモン・ウィーズリーもいた。

「イヅナちゃん、レオナードくん、ヴィンセントくん、久しぶり!」

チェルシーがイヅナに抱き付いてくる。イヅナはよろけたものの、何とか踏ん張り何故ここにムエルト村に行っていない二人がいるのか気になった。

「あの、どうしてお二人がこちらに?」

ヴィンセントが訊ねると、「ギルベルトくんに呼ばれて」とエイモンが言う。みんなの視線は、検査結果の紙を持ったギルベルトに向いた。