あやかし戦記 見えない糸

「ほら、さっさとかかってこいよ。あたしたちを罰したいんだろ?」

「この程度の呪術を返せないなんて、部下たちにはきちんと説教だね」

そう二人が言った刹那、「ふざけるな!」と女性が怒鳴る。二人の頭上にどこから現れたのか弓矢が出現し、二人に矢の嵐を降らせた。

「まずいわ、あんなのに当たったら……」

アリスが顔を真っ青にして心配したものの、それは無用な心配だった。二人は弓を避け、ツヤが呪術師に突っ込んでいく。

地面を蹴ってツヤは宙に浮き、呆然としている女性を蹴る。そして地面に叩き付けたところで、彼女の首に毒針を突き付けた。

「言え。何のためにここまでする?」

毒針を今にも刺そうとするツヤに対し、男性たちから「卑怯だぞ!」という声が聞こえてくる。しかし、ツヤはその言葉は聞こえていないかのように振る舞った。

「あたしの開発した毒は、体を構成している細胞を全て一瞬で破壊する効果がある。細胞ごと内臓も破裂し、身体中の穴という穴から血を流して死ぬことになるぞ?」