「夜、電話してもいいですか?」

「うん。して」

「いつなら電話できますか?」

「いつでもいいよ」

「お風呂の時間でも?」

「んー。じゃあ、帰ったらしおりを写真に撮って送る」

「はい……」

「…………」


どちらからともなく離れた。

名残惜しい。


だけど、ちゃんと送り出さないと。


「日南先輩、いってらっしゃい」

「いってきます」


日南先輩のいない4日間が始まる。