変化した関係。

ちょっとくらい欲深くなってもいいよね?


「おはようございます!」


今朝も挨拶をしたけど、やっぱり声が聞きたいです。


「おはよう!昨日は眠れた?」

「眠れなかったです」

「俺も」


日南先輩はそう言いながら、ふにゃっと顔を綻ばせた。


オプションで笑顔も見れちゃった……!

朝からとても幸せ。



「ちょっとー、いちゃつかないでよねー」


愛良がニヤニヤした顔で肘を突いてくる。


「おうおう、見せつけるじゃねぇか」

「付き合ったからって浮かれてんじゃねぇぞー」


時を同じくして、日南先輩も深見先輩と青柳先輩からいじられていた。


と次の瞬間にはもう──


「え、付き合ったって……まさか!」

「マジ!?」

「日南、どういうこと!?」


周りで聞いていた先輩たちからあっという間に囲まれる。