「オシャレですね」

「ですよね!そうなんです!この子、すごくオシャレ好きな子で、他の服も全部可愛くてみんなの憧れの存在なんです!」


……!?
急に饒舌になった!

すごいギャップ。


「ご、ごめんなさい……!」


我に返って、顔を真っ赤にする彼女。

ビックリはしたけど、好きなものに対する愛が見えた。


「私でよければ、お手伝いしましょうか?」


だから、そう言葉をかけた。


「いいんですか……!?」

「はい!私、前に帽子のアクセサリーを作ったことがあって、それにアレンジを加えればできそうかなって……。あ、でも、私まだ1年生で」

「ありがとうございます!……私、2年5組の柴戸妃愛(しばとひめ)と言います」

「坂下彩織です」


お互いぺこり挨拶をする。

先輩なのに安心感のある人だ。