それから車をおりようと暁から離れようとした、が……。
彼は私を離そうとしない。



納得してなさそうな表情をして、私を見てる。


「私は大丈夫だよ。ちゃんと頑張るから、暁も頑張ろう。
それで一条組と月城組、2組でちゃんとシゴトができるんだって証明しよう。協力してシゴトを終えることで、もっと2組の信頼関係は強くなると思うから」


ぽんぽん彼の頭を撫でた。


すると、少し緩んだ力。
完全には離してくれていないし、まだ彼は納得していなさそう。


私は肩にまわった手をそっと離して……。

その手を取って、キスをひとつ。



「私たちならできるよ、大丈夫」



最後にそれだけ言って、車を飛び出した。