「潜入捜査、ですか」 ぽつりと呟く紫乃。 その“潜入捜査”という言葉に心臓がドキリとする。 潜入捜査……私には嫌な思い出しかないから。 以前、クラブで潜入捜査した時のアレ。 本当に助からないかもしれないと思った、あの時。 暁が私の状況を知っていながら助けてくれなかったあの時のこと……! 私は絶対に忘れない。 「暁と岳がいても危険があるかもしれないし、もちろん無理に同行しろとは言わないよ。またなにか考えるからね」 暮人さんがそう言うと、紫乃は。 「私は同行します」 と答えた。