『楽しいをアンタだけに求めてるわけじゃないの。今のメンバーとなると、アンタを含んだ四人で。四人で楽しい時間を作るんだよ』
四人、で、楽しい時間を……?
『幸いうちらんとこには騒がしーいキャラが二人いるかぁら、アンタそんなボーッと突っ立ってる暇なんてきっとないよぉ?まぁそのうちの一人はあーしだけど』
気にはなる、けれど、どうもその一歩を踏み出すことに、躊躇してしまっていて。
それに気付いたその子は……佐藤は、私の手を取って歩き出す。
き、急になに……!?
『迷ってるくらいならぁ、実際に飛び込んでみよーぉ!』
るんるんと、楽しそうに私を引き込む佐藤に、私はそのまま流されて、そして知った。
私が恐れていた世界は、現実には起こらないことを。
佐藤が……佐藤と、鞠と、緑が……教えてくれた。
私がその場所にいてもいいということを。
私と一緒にいても、つまらないなんて思う暇もないくらい、騒がしい毎日を。
四人でいるこの時間が、かけがえの無い私の宝物だということを。
そしてまた、私は新たに知った。
人を本気で好きになることが、自分を強くしてくれるということを。



