わがままシュガー



それから佐藤は今日はバイトに行ったはずだけれど、21時、なぜかその佐藤が部屋の前に立っていた。



「いーれーて」



もう夕飯もお風呂も済ませていた私は寝る気満々で、状況に付いて来れない。



「……え、なんで佐藤がいるの」

「バイト終わったからぁ?」



いろいろと突っ込みたいことはある。

なぜうちの部屋に来るのか、なんで上がる気満々なのか、なんで……また少し、沈んでるのか。

そしてその手に持つコンビニ袋の中になぜチューハイが見えるのか。



「人の部屋で飲む気満々か」

「だいじょーぶ、変なことしないからぁ」

「いや、そういう心配してな……いや、しないといけないのかもしれないけど、それはよくて」

「いいんだ?」

「私の睡眠時間を奪ったら容赦しないけど。入って」

「わぁーい」



いつの間にこんなに警戒出来なくなっていたんだろう……。

私が変わったと、緑は言っていたけれど、自分の事だと本当にわからない。



部屋に入った佐藤は、すぐにクッションの敷いてある上に座っていた。

ベッドに座る私を見上げて来るから、蹴りやすそうな位置に頭があるな……なんて思ってしまう。