「相手によって態度を変える私なんかより、もの静かーな和香の方が、みんな納得でしょうよ」
「静かっていうより……話すのも面倒なだけなんだけど」
「そこんとこは仲良い私らしか知らないから」
にっこりと緑が笑って、それから鞠を見る。
鞠もニッと笑って佐藤を見て、佐藤はなぜかドヤ顔で私の頭をぽんぽんと撫でた。
「どうする?全員一致で和香が『淑女』ってことになったけど?ちょーいけてるレディーに認められたご感想は?」
「複雑……目が節穴なんじゃないの」
「ハイ辛辣」
ふっと笑う佐藤がまた私の頭を撫で、そのまま撫でるように滑らかな動きで肩へと手を置いた。
そんな私たちを見て、鞠は手を口に当ててバッと緑に顔を向ける。
小首を傾げていた緑は鞠に視線を向けてから、ひとつ頷く。
「これは確かに、納得だわ」
「ほらエロいじゃん!!」
「え、なに、なに、まさかあーしのこと!?」
「手つきとか、なんか、顔がなんか!なんか!!!」
「何も伝わらないけど言いたいことはわかるわマリモ」
そしてまた謎の、佐藤エロいエロくない論争に再び火が付いたのであった。



