佐藤が本当にレディーを目指しているのかなんて、そんなことはわからないけれど、私はきっとどんな佐藤であろうが佐藤のなりたい姿を応援することだろう。
きっと、緑と鞠もそう思ってくれると思うよ、佐藤。
だってこのバラバラな性格のメンバーをかき集めたのは、佐藤自身だったんだから。
「なに佐藤、レディーになりたいの?」
「あーし、淑女だから。みどりんになんて負けないからね!」
「佐藤が淑女……はっ」
「鼻で笑わないでくれる!?」
「マリも淑女する!!」
「現実を見なさい。淑女っていうのはああいう…………まぁ、中身の怠惰は置いといて、和香みたいなおしとやかな振る舞いをする人のことを言うのよ」
急に自分に矛先が向けられて、ビクッと体が強張る。
緑は何を言ってるんだ、私なんておしとやかとは無縁なんだけど。
「いや、緑の方が淑女っぽいでしょう?」
「何言ってんの和香?自分で言うのもなんだけど態度激悪だからね私?」
腰に手を当ててそう言う緑は、確かにおしとやかと言うよりはイケメンだ。
あれおかしいな、イケメンだ、心が。
でも淑女には近いと思ってたのは本当、黙っていればだけど。



