「いーから、佐藤変わったの?どうなの?」
矛先がまさか完全に私になるとは思っていなかった。
佐藤が変わったというか、そもそも佐藤そのものが性別を偽っていたことを知っただけなんだけど、その情報を隠さないといけないだろうから、どう答えるべきか……。
「変わった、というか、私の佐藤のイメージが……ちょっとだけ」
佐藤への見方が変わったことは、間違ってはいない。
まぁその、男だと暴露される前の変化は、自分には解らないままなのだけど。
「ということは、一番変化があったのは、結局変化の見えにくい和香の方だったという?」
「えー、さとちんが先にのどの変化に気付くなんてずるいいいい」
「マリモはいつもそれだな」
買い物を終えると佐藤からスマホに『図書館棟の前にいる』と連絡が来ていた。
私は『すぐ行く』と簡潔に返信を打つ。
「気にしたこともなかったけど、そういえば集合の時の連絡も和香の方に行くわね。いつからだったっけ」
「うぅん、メッセージアプリでグループ作ってるけど、電話するときはのどにするよねぇ?マリには来ないぃ」
「怠惰すぎて会話が簡潔に終わるから……?」



