一瞬遅れてその繋がれた手に視線を向けると、恋人つなぎのように、指の間を隙間なく埋めるように絡め取られている。
どくん、鼓動がひとつ、大きく音を立てて痛んだ。
いや……だからまって、よく鞠ともやるじゃない、こういうのは。
友達間でもやる、じゃれていたり、買い物行く時にだって、手なんて繋ぐ。
女子同士なんてそんなもんだ、けれど。
いつもと違う感覚に、また戸惑いが生まれる。
いつも通りの佐藤、いつも通りの触れ合い、いつも通りの四人、いつも通りの……。
なのになんで、今日はこんなに、佐藤の動作一つ一つに振り回されているのだろう。
ふと立ち上がる佐藤に手を引かれ、私も立ち上がる。
「観覧車、いこっか」
それはそれはいい笑顔で、佐藤に提案されるけれど。
「……は?え、待って鞠たちは」
「二回回りゃいーのいーの」
いや、だからなぜ後でみんなで乗るというのにわざわざ先に二人で乗り込もうとしているのか――。
相手が佐藤だったからさほど警戒も抵抗もすることもなく、連れ込まれた観覧車の中。



