わがままシュガー



遊園地ゾーンへと向かう頃には、夕焼け空が広がっていた。

最後に観覧車に乗りたいというこだわりを見せた鞠は、先に絶叫マシンへと向かうことになったけれど、ここで一つ予定外の問題が発生する。



「あーし、さっき食べたチュロスが出ちゃいそーだから、パース。はいタッチ、みどりん任せた!」

「はぁあ!!?」



いつもは真っ先に鞠と一緒にジェットコースターへと乗りに行く佐藤が、今日はパスだという。



「えええさとちん今日乗らないの!!?」

「だってアレぐるんぐるーんて回るじゃぁん?リバースしたら困るじゃあん?」

「そうなると全部私がマリモに付き合うってことでよろしい?後でなんかおごれよ」

「おけおけー。じゃあマリリンのことヨロ~」



にっこり笑って二人を送り出した佐藤に、私も驚いた視線を向ける。



「……いいの?絶叫好きなのに」

「また来ればいーっしょ。四人で」

「そう、だけど」



私とお留守番というのも、つまらないだろうに。

プニッと頬をつつかれ無視していると、その手が私の指先に回り、絡む。