簡単にかいつまんでこれまでの話をしてきた佐藤に、緑も鞠も悲しそうな顔をしたり呆れ返ったり、私と同じような気持ちを辿ってくれていた。
そうなるよね、どんだけシスコンに走るのかって……それもたった一人残った家族の為といえば、納得もするけれど。
「じゃあ、時々職員棟に一人で行ってたのって、理事長に会いに行ってたの?」
「バイトないのに解散してた時は病院に行ってたんだねぇ」
「それで?」
緑が一呼吸置いてから、佐藤、私を見てからまた佐藤に視線を戻す。
じとっとした視線から直後にはニヤリとした笑みに変わり、何を言われるのかと背筋ぞわりとする。
「アンタたち結局、付き合ってんの?」
その件については佐藤もぼやかして話していたはずなのに、鋭い緑さまにはそんなことは通用するわけもなかったらしい。
「えー!!さとちんとのどが!!?」
きゃっきゃとする鞠に、佐藤が「いや、まってまだっ……!!」と墓穴を掘る。
あぁ、おばか。
それじゃこれからそうなるみたいな言い方じゃないか……まぁ私が受け入れてしまえばきっと、そうなるんだなとは、思うけど。
「まだ、ねぇ。ふぅん?面白いことになってんじゃない」



