緑なんて佐藤の片胸を鷲掴んで「貧乳……じゃないのよね」とか真剣に悩んでいる。
そこに脂肪がないことは私でもまだ確認できていないのに、本当容赦ない。
「よし、じゃあ今年こそ四人でプールに……って思ったけど、アンタハーレムかますことになるじゃん」
「佐藤が!!ハーレム!!!っはははははははははははははは」
「マリモがいちいち笑ってると話進まない!!」
「あ、緑、そのことなんだけど」
私はそのタイミングを見て、片手を上げて話に割り込む。
笑い過ぎて苦しんでいる鞠も、冷静な私を視界に映したからか、少しだけ落ち着いたようだ。
鞠、アンタはちゃんと酸素を吸いなさい。
「このグループに佐藤の男友達候補を……混ぜてもいいかな、って」
緑に向かってそう提案すると、彼女は少し眉を顰めた。
「何その合コンみたいな数合わせ……でもそうね、一人だけ男だとちょっと行動しにくかったり佐藤が心細くなったりするかもしれないしね」
「みどりんやさしぃ」
「黙れ、問題児」
今日も緑の言葉の刃はキレッキレである。
緑は少し悩んでから、その条件を提示した。



