でもそれでもきっと、佐藤のことを思うなら拒否なんてしないだろう。
なんたって我らがイケメン、緑さまだ。
「俺の友達……か」
「私はハーレムだろうがどうでもいいけど。佐藤は佐藤だし、あの四人でいられることに変わりないなら、それで」
私が怖いのは、関係性の崩壊だ。
それを佐藤もわかってくれている。
ただ、少しだけ……男だと認識されるのは不安もある、けれど。
「和香は俺がハーレムでもいいの?」
「……いい、でしょ、べつに」
といいつつ、鞠と佐藤の関係性が変わってしまうんじゃないかという不安が過ぎってしまう。
こんな私には、つなぎ止める術なんて、ないから。
「嫉妬、してくんねぇの?」
「……なんで。別にしないし」
「とか言う割には、体がギュッと縮こまってきてるよ?和香ちゃん」
そこはスルーして欲しい、佐藤のばか。
「和香の嘘はへたくそで可愛いなぁ」
「うそじゃない」
「そんなに認めたくないなら、どうしようもないくらいに落としてあげるだけ、だよ」
静かに告げられるその言葉は、また私の心を鷲掴みに来る。
もう落とされてる……それなのに、素直になれない。
自分が佐藤と釣り合うだなんて、思えないから。



