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時刻は、15時を回っている。
思っていたより遅い時間でびっくりした。
わたしのクラス、2年A組ではちょうど6限目の授業が始まろうとしていた。
いつも通り、出席者は約半数。みんなスマホを片手に楽しそうに喋っていた……のだけど、
わたしが教室の扉を開けた瞬間、クラスの空気がどよっと動いたのがわかった。
「っ、………───」
一時的に会話は止み、全視線がこちらに集まる。
正確には、わたしの右と左に立つ男の子たちに。
第一声をあげたのはヒナタちゃんだった。
「あやるちん!生きてたあ〜〜! もう〜昨日から音信不通で心配だったんだからね!」
わたしに駆け寄るヒナタちゃんに続き、女の子たちがわらわらと席を立ち始める。
「その節はどうもご心配おかけしました……ごめんね」
「あやるちん、QUEENに選ばれた途端あたしのことどうでもよくなっちゃったのかと思ったあ!」
「そんな無情な……」



