いやでも、千広くんの話をしているときはたしかにわんこだったな……。
がるるるると唸り声まで聞こえてきそうな状況の中、こっそりため息をつく。
見張り役が増えてしまった。
QUEENってこんなに自由がないものなの?
心休まる暇がないよ。
「るーちゃん楽しくなさそうだね?」
すぐさま顔をのぞき込まれてびっくり。
今屋敷 冽くん、もしや心を読めるのでは。
ここで、楽しいわけなくない?などと噛み付いたら、いったいどんな目に遭わされることやら……。
「そんなことないです、あはは〜」
「遠慮しないでるーちゃんのやりたいこと教えてみて? てか僕たち同い年なんだし。今度敬語使ったら、またアノ薬飲ませちゃうぞ」
なんだろうこの人。
語尾に、いちいちハートマークが見える……。
「ええ……特にないけど、授業受けたいかなあ」
モノは言いよう。
(訳:この部屋から出してほしい。)
「るーちゃんてお勉強好きなの?」
「う、うーん、まあねっ」
「教室に行ったところで授業を受けられる環境じゃないでしょうに。出席者が半数いればいい方じゃないの?」
「そうだね、しかも真面目に座ってるのは、さらにその半数くらいだし……」



