──はずだけど。
開吏くんの話が本当なら、優しい笑顔だった、と感じたのはわたしの勘違いで、内心、大変ご立腹だったってこと……?
考えた瞬間寒気がした。
わたしのバカ、鈍感野郎!
千広くんの言葉を鵜呑みにせずに、潔く他の子に代わってもらっとけばよかった……っ。
「モブ子先輩、呼吸止まってますよ。あと顔色も悪いです。人工呼吸いります?」
「…………はっ、止まってないし、顔色良好です」
「えー残念。介抱するフリして押し倒してやろうかと思ったのに。オレ最近ご無沙汰で溜まってるんですよね」
もう終わったことだから、考えても仕方ないけど……。
「ねえ、モブ子先輩聞いてんの?」
「うん……」
「じゃあ押し倒していい?」
「うん……」



