BLACK KINGDOM -夜明けまで、熱く愛して-


非常に不可解だ、といった表情を向けられ言葉につまる。

うう……やっぱり歓迎されてない。


そんなの予め知っていたことだけれど、この人は特に、わたしのことが気に入らないのだと目に見えてわかる。



「ほんとにごめんね……わたしが選ばれたばっかりに。1ヶ月我慢してくれたらすぐ出ていくので……」

「そーいう問題じゃないですよ」



開吏くんはわざとらしくため息をつき、ベッドにどかっと腰をおろした。

鋭い瞳が再びわたしを捉える。



「オレは誰がQUEENになろうと正直どうでもいいんです。どうせ1ヶ月間だけのお飾りにすぎないんだし。だからこそ、QUEENごときが千広さんの近くにいると許せない。千広さんにはずっと、誰も手が届かない存在であってほしい……」