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目が覚めても、なんだか現実味のない朝だった。


ここがどこなのか、思い出すまでにも時間を要して、しばらくベッドから起き上がることができずにいた。

ぼんやりと記憶が戻った今でも、夜の出来事が果たして現実だったのか考えれば考えるほどわからなくなる。


──QUEENに指名されたのはきっと現実。


階段裏に身を潜めていたわたしは千広くんに見つかって、BLACKの縄張りである旧生徒会室へと連れて行かれた。


そこには、千広くんの他に3人の男の子がいて……。

その中のひとり、今屋敷 冽くんという人に薬のようなものを無理やり飲まされた──。


曖昧なのは、そのあとからの記憶。