『冽くん、絹くん、開吏くんへ
約束守れなくてごめんね。』
しばらく見つめたあと、ヒナタちゃんの席に移動した。
『ヒナタちゃんへ』と、今度はノートの切れ端に書いた。
直接言えなかったことへの謝罪と、これまでの感謝をひとしきり文字にして、机の中に忍ばせる。
あとは……千広くんだけ。
なにを血迷ったのか、非常階段の下まで来てしまった。
わたしのやっていることは何の意味もない。
わかってる。
教室の机なんかに書いて、冽くんたちに見つけてもらえるわけがない。
『千広くん
大好き。本当はずっと一緒にいたい。』
教室からこっそり持ってきたチョークで、非常階段の下、でこぼこの床に、こんなことを記して……馬鹿みたい。



