この空気……。
わたしやらかしたかな。
間違いなくやらかしたよね。
くじ引きで選ばれたQUEENごときが幹部様に楯突くなんて………。
冽くんも急にしおらしくなって、意味分かんないよ……なにか言い返してよ。
崩れかけの平常心をどうにか保って、わたしは何事もなかったかのように教室を目指して歩きだした。
冽くんは──無言でついてきて、当然のようにわたしの隣に座った。
クラス中が冽くんに注目する中、本人はぼーっと頬杖をついて、窓の外を眺めている。
ひとりの世界を作ってしまっているせいで、周りは話しかけたくても話しかけらず、そわそわしている様子。
「僕、じーちゃんにも、昔同じことでよく怒られたんだよねー……」
予鈴に重なってそんな声が聞こえたのは、数分後のこと。



