BLACK KINGDOM -夜明けまで、熱く愛して-


「……るーちゃんて、なんかすぐどっかいっちゃいそうだし」


ふと、指先が伸びてきてびっくりした。

わたしの首に触れるか触れないか、ぎりぎりのラインをつー……となぞって、離れていく。



「なんで? どこにも行かないよ、QUEENでいる間は逃げるつもりないし」

「そ? だったらいいんだけどねえ」


そう言って笑う冽くんはどこか寂しげに見えた。


「約束してよ。絢人クンみたいにBLACK裏切ったら、るーちゃんでも殺しちゃうから」



冗談には聞こえず、だけど不思議と怖いとは感じなかった。


「うん……わかった」


昏い光を宿してわたしを見つめる。

ここにいるみんな──同じ目をしている。