うーん、話が噛み合わない……。
わたしは質問してるのに。
もしかして、あれかな。
昨日、わたしたちが千広くんの居場所を教えなかった当てつけ?
でもあれは絹くんが悪いんだよ。
居場所知ってるっぽかったのに、わたしにも教えてくれなくて……。
「ね、るーちゃん。授業行く前に僕ともう一回戦しちゃお」
突然、パジャマのすそをつかまれてびっくりする。
もこもこ生地のワンピースタイプ。
指先は無遠慮にそれを捲くろうとしていた。
「ひゃ、冽くん何して……。ていうかもう一回戦ってなにっ?」
──まさか、わたしがすやすや眠っている間に……。
想像して背中が凍りかけた。
「千広クンと初めてを済ませたなら僕ももらっていいよね? 一回も二回も変わんないでしょ、減るもんでもないし」
「?……、??」
初めてを済ませた……。
すぐにピンときたけど、どうして冽くんがわたしのファーストキス事情を知っているのか。
もしや監視カメラでも仕掛けられてた?
とりあえず唇を防御しようと両手で口元を覆う。
「だ、だめだよ? チューしちゃだめ……。千広くんとの、は、事情を説明すると、元々はわたしに非があって――」
「……。……ん? ちょっと待って、一応確認だけど、るーちゃん」
「うん?」



