「でもここは千広くんの部屋なんだから、部屋の主を差し置いてひとりで使うのはちょっと」
それに、わたしなんかより千広くんのほうがよっぽど疲れてるんだから、
きちんと休める場所でしっかり休んでほしい。
……と、そんな言い分を無視されて、ついベッドから乗り出してしまう。
「このベッド広いし、ふたりで寝てもスペース余裕だし……千広くんもここで寝ようよ」
口にしたあとでハッする。
今の発言、軽いって思われたかも。
男の人に慣れてるから、こういうことを平気で言うって思われたらどうしよう。
勘違いされたくない……っ。
「だ、誰とでもこういうことができるわけじゃなくてねっ、千広くんだから大丈夫というか……中学から知ってる人だし、その……」
パニックで早口になって、なんとも言い訳くさくなってしまう。
動揺してるのが丸わかりで恥ずかしいけど、やっぱり、好きな人には誤解されたくないから……。
「だから、わたしのことはお気遣いなくここで寝……──ひゃっ?」
手首を掴まれた。
かと思えば、次の瞬間には
体が仰向けに──組み敷かれていた。



