BLACK KINGDOM -夜明けまで、熱く愛して-


開吏くんの目がすぐさまわたしに向く。


「あ……、はい、えと、」

「モブ子先輩は口挟まないでくださいよ、関係ないでしょ」

「ご、ごめんなさい」



呼びかけに応えただけなのになんて理不尽な……。
と突っ込む元気もなく、ひたすらうつむいて場をやり過ごそうとした、ものの。



「いやそれがその侵入者、安斉サンと千広君と面識ある風だったんで、実のところどうなんですかねって」

「……は? えーと、は?」


開吏くんのわたしを見る目がますます訝しげになる。


言葉に詰まった。
返答次第では容赦してくれなさそう……。

ここで言葉を濁すのはたぶん得策じゃない。



「じ、つは中学生のときに、その侵入者の人と、付き合っていて、わたしが」

「えっえっ待って。モブ子先輩にも男いたことあるんですか⁉」


「開吏。一旦黙って聞け」

「だってモブ子先輩はショジョなんですよね? 断固としてやらせなかったってこと?」

「開吏。デリカシー」