BLACK KINGDOM -夜明けまで、熱く愛して-






「絹さん、お帰りなさい! お疲れ様でした! ……モブ子先輩も」



戻ってきた幹部室で、通常運転な開吏くんに迎えられる。



「早かったですね。宴会には参加しなかったんですか?」

「んあ~中止になった」


「えっまじですか。なんで?」

「なんか侵入者が現れてー、そいつを捕まえられんくて上層部がカンカンになってー。んで、面倒だからおれたちは逃げ帰ってきた感じ」


「やっっば。その侵入者、あの建物から逃げきれるほどやり手なんですか⁉」

「やり手ってゆーか、千広君と対面しても一切怯まない感じ……むしろ余裕そうにしてる感じは気味悪かったな」



そう言いながら、絹くんはソファにどかっと腰を下ろした。



「余裕ぶってただけですよそいつ」

「んー。そーねえ。内心ビビり散らかしてたかもしんねえけど、自分に危害が及ぶことはないって謎に確信あったっぽいんだよな。実際、千広君はそいつに手を出さなかったし」

「な……っ。そんなことある⁉ ですか?」

「そんなことあったからびっくりしたんだわ。なあ? 安斉サン」