左に千広くん、右に絹くん。
両サイドに座るのが見知ったふたりで本当によかったと思う。
部屋の証明の暗さは相変わらず。
周りにはずらりと偉い人たち。
どういった関係の方々かも存じ上げないわたしは忍者のように息を潜めて、ただ時間がすぎるのを待っていた。
参加している身として、きちんと聞くべき……なのだろうけど。
そもそも、皆さんが何を言っているかさっぱり理解できなかった。
かろうじてわかるのは時おり出てくる帝区の会や派閥の名称くらい。
難しい言葉を投げかけられても、千広くんはすらすら返答していて、やっぱり別世界の人だと再認識した。
全く詳しくない界隈の話。
恐らく隠語も多用されているせいか、もはや英語のリスニング問題を解く感覚に似ていた。
「──ところで、赤帝との関係はどうなっているんだい? 松葉君」



