BLACK KINGDOM -夜明けまで、熱く愛して-






夜会、イコール、パーティーの認識は間違っていたかもしれない。

……と、四角い会場の、四角に並んだテーブルを見て息を呑んだ。



「遅かったじゃないか。直前で蹴るつもりなのかと思ったよ」



上座のど真ん中に座る年配の男性が、入ってきたわたしたちに声を掛ける。

年配、というのも声と雰囲気でそう感じただけ。


室内の照明は暗く、そこにいる全員の顔は陰になって見えない状態だった。




「予定より遅れてしまい申し訳ございません」



改まった言葉遣いをする千広くんは別人のように見える。

ひんやりと張り詰めた空気の中では息をするのも躊躇われた。


この場ではこれが普通なのだろうけど、わたしには異様な光景として映ってしまう。

千広くんの言う通り、大人や偉い人の前で緊張するタチではなくても尻込みしてしまうほど。



「まあいい。お前がようやくQUEENを連れてくる気になったと皆で喜んでいたんだ。紹介してくれるかな」