BLACK KINGDOM -夜明けまで、熱く愛して-


どうして。
今さら。
この人が……。


呼吸すらまともにできなくなる。


メッセージの送信者は

“白石 大河”くん。



──前に付き合っていた男の子の名前。


見なかったことにしようと一度はポケットに仕舞いかけたけれど、スマホが立て続けに音を立てるから……。


震える指先で、メッセージを開いた。




『安斉、久しぶり』

『あのときはごめん。松葉に加担するような言い方されて、カッときて冷静な判断ができなかった』



嫌な記憶が蘇る。

思い出したくなくて無理やり打ち消したはずの……記憶。



『本題に入るけど。オレ帝区に戻ってきたんだ。近々会えない?』



──足元がふらついた。