3秒ほどの妙な沈黙が生まれた。
それを破ったのは、千広くんじゃなく、反対側に座る絹くん。
「来るわけね〜だろ。死人が出るぞ」
「し、にん」
「この前のRED襲撃で、ウチはかなりの痛手を負ってる。あの場は話し合いで収束したが、和解したわけでもなんでもねえからよ」
「……レッドのしゅうげき、って、」
「オウム返しばっかだな。安斉サン、仮にも黒帝の生徒だろ?」
呆れた顔を向けられて、ごめんなさいと謝る。
何も知らないけど心当たりはある。
千広くんはこの前、肋骨を折ったって言ってた……。
「なんで、REDに襲撃されたの?」
「先にけしかけたのはウチだよ。ウチの幹部だった黒土絢人が、千広くんの命令でREDのKINGを刺したことから始まった」
「っ、──」
「けど黒土は相手の急所をわざと外して。終いにはおれたちを裏切ってREDに寝返った……笑えるハナシだろ?」
………ちっとも、笑えない。



