気づけば、手を引かれるままに旧生徒会室に向かって歩いていた自分にびっくりしてしまう。
うそだっ。
QUEENになるなんてどう考えてもむりで、非常階段まで逃げてきたっていうのに、いったい、どーして!
「あの、手、繋がなくても、もう逃げないよ」
「わかんねーだろ。あやるは俺にへーきで嘘つくからな」
「ええっ、なにそれ」
わたしが、千広くんに嘘を?
過去の記憶が脳裏をよぎって内心びくりとした。
「そんな覚えないんだけど〜……」
へらっと返して、おそるおそる相手の反応をみる。
1歩先を歩く千広くんの表情は見えない。
「だってお前、高校は赤帝に行くって言ってなかったか」
「う……だ、それ、は」



