BLACK KINGDOM -夜明けまで、熱く愛して-


同意を求められてもなんのことやら。

そうですね、なんてへらっと笑って誤魔化した。


声の主は冽くんでも絹くんでも開吏くんでもない。


話し方や声からどうやら年上っぽい雰囲気がある。

千広くんに意見できるのは、そこそこの立場の人だと思うけど……。



『今度来なかったらあいつまじで指詰める。……なんてね〜。いくら脅したところで千広は絶対来ないんだよなあ』

「………」

『来ないのわかってるけど、連絡しないとオレが上に怒られるからさ。一応、連絡“は”ちゃんとしたぞって証拠をね、そんじゃあよろしく』



一方的に電話は切られた。

終始しらーっとしてた千広くんにも、会話は聞こえていたはず。



「……ってことだそうです、千広くん」

「ああ」

「……夜会? に、千広くんはいつも不参加、なの?」


「来週の月曜、夜の予定空けとけ」

「は……え、月曜の、夜?」

「放課後迎え行くから教室で待ってろ」