──『実はね、唇、好きな人とするために大事にとってるんだよ〜……とか言っても、千広くんは笑うから言わないけど』 ずっと、あの時のままでいてほしかった。 体を好きにしていいなんて、お前の口から聞きたくない。 大事にとっていた唇も体も、ぜんぶ元彼にあげたから、もうどうでもいいのか。 「………千広くん? 」 「………」 「やっぱりわたしなんかじゃ、相手にならないよね、ごめ、……なさ……」