BLACK KINGDOM -夜明けまで、熱く愛して-


「あの、その、冽くんが鎮痛剤とか言ってたから気になって……」

「……肋骨」


「え?」

「この前、何本か折れて、何本かヒビ入った」

「折れたって……え、それ大丈夫? じゃ、なくない?」



ていうか肋骨ってどうやったら、一体何をしたら折れるの?

昨日も今日も特に痛がっているようには見えなかったけど、千広くんは感情を顔に出さないタイプだからわからない。


大丈夫か大丈夫じゃないのか。
返事がないのは、喋りたくないのか、喋れないくらいつらいのか。


「なんかしてほしいこととかない? なんでも言って、ね」


無視されるだろうなと思いながらも勇気を出した。


「へえ。なんでも、ねえ」

「っつ」

「軽々しく言うことじゃねーな……」

「わ、わたしにできることならという意味です」