痛いってなに?
千広くんはどこか悪いの……?
気になって仕方がないのに、わたしが口を挟めるような空気じゃなく、少し離れた位置からふたりを見つめることしかできなかった。
「ねえ、るーちゃん。紙袋がキッチン側のテーブルにあるらしいから、取って来てもらってもいい?」
「っ、うん、わかった」
冽くんが千広くんに渡してた、薬が入った紙袋のことだよね……。
どこだろうと、探す手間もいらなかった。
物という物がほとんどない空間にぽつりと置かれていたそれを持って、急いで部屋に戻る。
「ありがとるーちゃん。ほら千広君。これと、あと解熱剤も持ってきたからいっしょに飲んで」
「………」
「今日は“嫌だ”はナシだからね。るーちゃんの顔見てみて。さっきから心配で泣きそうになってる」
うっすらと開いた瞳がわたしを捉えた。



