「もし、もし」
『お、るーちゃん〜。お熱い展開のところ邪魔しちゃって本当にごめんね?』
お熱いところ!?
なんて、つい動揺してしまうけれど、今はそれどころじゃなくて。
お熱いのは千広くんの体……!
『千広クンに仕事で伝言だったんだけど──てかさっき皆で話してたんだけど、千広君クンさ、るーちゃんとふたりのときってどんな感じなの〜?』
「う、えあ、あのね冽くん、千広くん高熱があってつらそうで……!とりあえず来てくれたらうれしいんだけどっ」
『千広君が? わあまじか……無理するなって言ってたのに……』
ぼそりと低い声が落とされる。
“無理するな”……?
『わかった。今から行くよ。るーちゃんもそこで待ってて』
そうしてプツリと通話は途切れた。



