「千広くんどうしたの、きついの……っ?」
「……」
反応が鈍い。
どうしよう!
わたしひとりじゃどうしていいかわからない。
さあっと血液が引いていく。
そういえばさっき、千広くんが冽くんにもらってた薬、なんか関係あるのかな?
そう思ったときだった。
──プルルルル。
部屋のどこからか電子音が聞こえてきて、びくりとする。
スマホからじゃない。
カラオケで、残り時間を知らせるときに掛かってくる内線みたいな……。
部屋を見渡すと、後ろの壁に固定されている電話機がピカピカ光っていた。
KINGの部屋にかかってくるってことは、幹部の誰かかな……?
千広くんの腕からなんとか抜け出て、おそるおそる受話器を手に取った。



