心臓が痛いくらいに早鐘を打っている。
外では雷が絶えず響いているのに、どんなに大きな音が鳴ろうとわたしの意識は千広くんにしか向かなくなってしまった。
触れていた手を、気づいたら握り返していて。
──熱い……。
特に千広くんに触れている部分が熱い。
最初はわたしだけだと思った。
ひとりで体を熱くさせて、ばかみたいに意識して恥ずかしいと思った。
だけどわたしだけじゃない。
火傷するんじゃないかと──そう、少し、異常なくらい……。
「っ、ねえ千広くん」
「……ん」
「もしかして熱、ある……?」
「…………」
わたしの肩に預けたまま、体を起こさない。
わざと無視してるわけじゃなく、もうぐったりして反応ができない、みたいな……。
どうしよう!
たぶん、すごい高熱……っ。
「千広くん!」
「……なんだ」
喋るな、というように抱きしめられた。
だけど力が入らなくなったのか、そのままこちらに倒れ込んでくるから、慌てて抱きとめるしかなく。



