だからなんで、そんなこと覚えてるの?
千広くんには関係ないことのはずなのに。
「か、考えとか2年も経てば変わるし」
「へえ。じゃあどんな考えになったのか教えろよ」
「……う、ええと」
「好きじゃなくてもできるんだな」
「う、ん……」
「男に求められるまま差し出して、都合よく使われ飽きたら捨てられる。それでいいと思うようになったんだな」
「………うん、それでいいと、おもいます」
いつもより幾分冷めた口調に聞こえる。
攻められることより、胸の内を見透かされそうなことのほうが怖い。
「あのな、」
静かな声が落ちてきて、肩がびくりと震えた。
「そんな震えた声で言われても説得力ねえよ」
「……うそじゃない、よ、」
逸らしたくなるのを我慢して、黒い瞳を見つめる。
「わたしだってもう高校生だし! ……いろいろ、興味、ある……」



