「それよりるーちゃん、早いとこ相手を指名しちゃおうよ〜」
「ほら早く言えって。誰選んでも怒らねえから」
ふわへわミルクブラウンと紫ウルフの派手派手なふたりに両脇を挟まれて、もう逃げることはできないと悟る。
そんなうちにも、雷はドドーン!バリバリバリ!と勢いを増していく。
わたしの初めての相手……。
自分の気持ちに正直に……。
「こんな激しい嵐だったら、いくら声を出しても大丈夫だね〜」
なんて、冽くんが笑う一方で、わたしは真剣に頭を回転させていた。
ぜったい無理、だと思うけど……
相手にどう思われるかじゃなくて、自分の気持ちに素直にって、絹くんも言ってくれたから……。
「あ、あのわたし……千広くんが、いい、です」
直後、ピカッ、ドドーンと雷鳴が響き。
のちに、部屋に妙な沈黙が流れた。
もしかして……聞こえなかった?



