「んま、そんで誰を選びますかってハナシなんですけど〜モブ子先輩?」
「んん……ん、今すぐ決めなきゃだめ?」
返事はない。
お三方とも、無言の圧で選択を迫ってくる。
椎名開吏くん。
わたしのこと嫌いみたいだし、逆に申し訳なさすぎて指名なんてできっこない。
今屋敷冽くん。
ヒナタちゃんの好きな人(?)だから、論外。
伊織絹くん。
残ったのはこの人しかいない……けど。
「そんな難しい顔して悩まなくていーんだって。どう思われるかじゃなくて、自分がどう思うかが大事だろ。ちゃんと自分の気持ちで選べよ」
見透かしたように絹くんが言う。
自分の気持ちに正直に……。
俯いてじっと考えていれば、痺れを切らしたのか、開吏くんが盛大なため息を吐きながら1歩わたしに近づいてきた。



