BLACK KINGDOM -夜明けまで、熱く愛して-


「いくらるーちゃんが人懐っこいとはいえ、絹クンに物怖じしない女の子は珍しいよ」

「ものおじ?」

「絹クンて髪色派手だしピアスばちばちだし……あと色々、全体的に不穏なオーラあるじゃ〜ん?」


そう言われて改めて見てみると頭は紫のウルフヘアー、右耳と左耳は眩しいくらいにきらきらで。

制服の袖口からのぞく肌には──黒い花の模様が。


「わあ〜、絹くんのソレなんの花?」

「百合だよ。……黒百合」

「へええ、なんか意味とかあるの?」

「さあ。どうでしょーね?」


と、相手は意味深に笑う。


「絹クンは背中もすごいよ〜見てみる?」


彼の制服を捲りあげようとした冽くんを華麗にかわした絹くん。


「おれは安売りはしてねぇの。……そうだな、安斉サンがおれを指名したら見せてやるよ」

「えっ、指名……?」