うっ。やっぱり見返りありきなんだ。
そうだよね、メリットなしにBLACKの幹部様が動くわけない……。
夜のことを想像して、すうっと気分が落ちていく。
QUEENが幹部を楽しませるって、昨日から言ってるけど……ほんとに無理だよ。経験値的に。
まさかまた、くすりを飲まされたるんじゃ……。
嫌な予感がしたのと、幹部の部屋に着いたのと、
──────
ピカッ
空が光ったのは、ほぼ同時だった。
間髪を入れずに、ドドーン!!と轟音が響く。
ぽつぽつと雫が落ちてきたかと思えば、すぐに大粒の雨が降り始めた。
「わ〜びっくりしたね、今の雷」
ふたりにそう言いながら、早いとこ中に入ろうと扉に手をかける。
開くと、誰もいなかったはずの部屋に灯りがついていた。
え? と見渡した直後、どきん!と心臓が跳ねた。
黒ソファに座る人影。
相手と目が合った。
「ち、千広くん……」



