BLACK KINGDOM -夜明けまで、熱く愛して-


「僕たちとっくに見放されてると思ってたけど、まだあんなに想ってくれてる先生もいるんだね〜。……あ、みんなもう喋っていいよ?」


先生が教室を出たあと、冽くんが伸びをしながら席を立った。


「今からお楽しみの時間なので、うちのQUEENは連れて帰りま〜す。終礼は欠席ね」


呑気にピースサインをしながら、座っていたわたしの腕をひっぱりあげる冽くん。

続いて開吏くんも立ち上がった。


「お邪魔しました〜先輩方。あ、そうそう。今日は夕方から雷雨らしいので、早めに帰ったほうがいいですよ?」


わんこモードで華麗にウインク。
女の子たちがきゃっと騒ぐ。

窓に目をやると、空は分厚い雲で覆われていた。


「ほら、行きますよモブ子先輩」

「ぐえ、待って。まだヒナタちゃんと話したいことが〜……」

「もうすぐ千広さんも帰ってくる時間なのでだめです。KINGの帰りをお迎えするのもQUEENの仕事なんですよ」