本当のことを言わなくちゃいけない。遅すぎるけれど、このまま嘘をついてそばにいるわけにはいかない。
秋くんが好きだったこと。
友だちが、わたしの背中を押すために代わりに手紙を書いてくれて、それが間違った場所に入ってしまっていたこと。
ぜんぶ話したとき、相手はしばらく黙っていた。
『秋……。よりによってオレの友達、ね……』
『ほんとに、ごめんなさい、最初に言わなきゃいけなかったのに……』
『あいつすげー横暴だよ、口わるいし、女には基本優しくないよ』
『うん、でも、そーいうところが……好きで、』
『ドエムじゃん。きっしょ』
最後にかわした会話がこれ。
今思えば、地獄みたいな光景だった。
そして次の日には、その男の子──────“元カレ”が山田うららを振ったという噂が、校内で広まっていた。



