すべて秋くんの支配下


───ことの真相としては


わたしが付き合うことになってしまった男の子と秋くんの靴箱が一段違いで、友だちが間違って、秋くんじゃないほうに手紙を入れてしまったらしい。


わざとじゃないことは、長年友だちをしてきたわたし自身が1番よくわかるから、咎めることもできなかった。




『うららチャンみたいにホワーってした女の子と付き合ったことなくてさ〜、なんか新鮮でいいわ』



相手は、秋くんと同じくらいモテるらしいけど、ちゃらいことでも有名で、きっとすぐに飽きてくれるだろうって思ってた。


だけど、どうしてか振られることなく、1ヶ月、2ヶ月と過ぎていって……。



『えっ、なんで振らないの?って……。好きだから……? オレけっこー最近、本気でうららチャンのこと好きなんだけど』



相手の、珍しく真剣な瞳を見て。

そこで初めて、取り返しのつかないことをしてしまったと気づいたんだ──────